お金の事
乳がんになって、自分の身体の事はもちろんのこと、やはりお金の事は気になるものです。しかも、私は乳がんをきっかけに退職することを決めていました。実際に治療にかかる費用もさることながら、入院の為の準備にかかる費用、抗がん剤治療などの治療が始まれば生活の変化もし、いままでかからなかった費用も出てきます。
ちなみに、私のお世話になっている病院には相談支援センターという部署があり、ソーシャルワーカーの方がいろいろな相談に乗ってくれます。
今回は、お金にまつわる諸々をまとめておこうと思います。
1)治療にかかる費用(がん判定の為の検査〜入院、手術)
※術後の治療費については、治療がひと段落した頃に改めてまとめようと思います。
2)高額療養費制度
3)一部負担還元金
4)傷病手当
5)退職に伴う失業保険の事
6)ガン保険など
ーーーーーーー
1)治療にかかる費用(がん判定の為の検査〜入院、手術)
※実際にかかった費用の概要を書いておきます。
・がん判定の為の検査、がん確定後手術準備のための検査など→合計約40,000万円
・入院、手術(乳房温存手術+センチネルリンパ節生検+入院4日間)→約85,000円
2)高額療養費制度
1か月の自己負担額(保険対象分)が限度額(一般的な所得の場合で、おおまかに言って80,100円)を超えた場合、超えた分の医療費が払い戻される制度なのですが、前もって健康保険組合に「高額療養費限度額適用認定証」を申請し受け取っておく事で、窓口支払いの時点で負担額を限度額以内にとどめられます。
有効期限があるので、期限がきれたら再度申請します。月のはじめに保険証と一緒に提示するだけなので、簡単です。
3)一部負担還元金(付加給付)
健康保険組合によっては、上記の制度の他に上乗せ給付がある場合があります。私の場合、月30,500円以上の場合、給付対象になりました。ただし、国民健康保険ではこの制度はないようです。
4)傷病手当
病気やケガの為に仕事を休み、報酬が受けられない時に健康保険組合に申請する事で手当金が支給されます。支給を受けるためにはもろもろ条件もあります。通常頂いているお給料からちょっと複雑な計算をして、おおよそ3分の2の額が支給されます。
月ごと(会社の締め日による)に申請が必要ですし、医師の傷病手当金意見書(診断書)も必要ですので少し面倒です。(この場合の診断書作成の費用は保険適用だそうで、数百円ですみました。)
しかし、最長で1年6か月支給を受けられますし、既に傷病手当金の支給を受けていれば退職後も継続して支給されるので、大変ありがたい制度です。
5)退職に伴う失業保険の事
私の場合、いろいろな事情もあり治療に専念するべく、3月で退職を決めていました。
通常であれば、失業保険を受給するために申請するわけですが、受給の条件に「いつでも就職できる能力がある」というものがあるそうです。ということは、今回のように病気で退職し、しかも傷病手当を受給しているような状況は、条件を満たせないため失業保険を受け取る事ができないのだそうです。しかし、失業保険は退職日から1年が受給期間なので、もし治療に1年以上かかった場合、そのままにしておくと受給資格を失ってしまいます。なので、受給期間の延長手続きが必要になります。
ややこしいのですが、退職日から30日以上働く事のできない状況が続いた場合、その翌日から1か月以内に手続きをすることが必要になるようです。
6)ガン保険など
がんの多い家系だったため、かなり若い頃からガン保険などいくつかの保険に入っています。
今回はじめて保険の請求をしたのですが、いろいろと惑う事が多かったです。
気付いた事を少しメモしておきます。
・医師の診断書
病院にもよるでしょうが、保険会社用の入院証明書・診断書は作成の費用がばかになりません。私のお世話になっている病院では1通1万円以上かかりました。通院証明書など種類によって値段が変わるようです。
・入院期間
最近の保険は入院当日から保険対象になるものも多いようですが、私の場合若い頃から入っていて見直す前にこのような状況になってしまい、入院給付金の対象が5日以上の入院からというものが多く今回の入院では請求できないものがいくつかありました。
・手術給付金
特約で手術給付の付いている保険もありますが、その中にも入院期間が5日以上を伴う手術で無ければ給付対象にならないタイプもありました。
・通院給付金
特約で、特定治療通院給付金というものがありました。抗ガン剤治療のための点滴、放射線治療、ホルモン治療のための注射の場合の通院のみ通院日数に応じて給付金が支給されるものです。これは入院や手術の給付金とは別に1年ごとなど請求しやすいタイミングで請求する事が可能なのだそうです。
私は、抗ガン剤治療と放射線治療が終わった段階で一度請求し、その後ホルモン治療になる予定なので、1年ごとくらいで請求していこうと考えています。
ちなみに、私のお世話になっている病院には相談支援センターという部署があり、ソーシャルワーカーの方がいろいろな相談に乗ってくれます。
今回は、お金にまつわる諸々をまとめておこうと思います。
1)治療にかかる費用(がん判定の為の検査〜入院、手術)
※術後の治療費については、治療がひと段落した頃に改めてまとめようと思います。
2)高額療養費制度
3)一部負担還元金
4)傷病手当
5)退職に伴う失業保険の事
6)ガン保険など
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1)治療にかかる費用(がん判定の為の検査〜入院、手術)
※実際にかかった費用の概要を書いておきます。
・がん判定の為の検査、がん確定後手術準備のための検査など→合計約40,000万円
・入院、手術(乳房温存手術+センチネルリンパ節生検+入院4日間)→約85,000円
2)高額療養費制度
1か月の自己負担額(保険対象分)が限度額(一般的な所得の場合で、おおまかに言って80,100円)を超えた場合、超えた分の医療費が払い戻される制度なのですが、前もって健康保険組合に「高額療養費限度額適用認定証」を申請し受け取っておく事で、窓口支払いの時点で負担額を限度額以内にとどめられます。
有効期限があるので、期限がきれたら再度申請します。月のはじめに保険証と一緒に提示するだけなので、簡単です。
3)一部負担還元金(付加給付)
健康保険組合によっては、上記の制度の他に上乗せ給付がある場合があります。私の場合、月30,500円以上の場合、給付対象になりました。ただし、国民健康保険ではこの制度はないようです。
4)傷病手当
病気やケガの為に仕事を休み、報酬が受けられない時に健康保険組合に申請する事で手当金が支給されます。支給を受けるためにはもろもろ条件もあります。通常頂いているお給料からちょっと複雑な計算をして、おおよそ3分の2の額が支給されます。
月ごと(会社の締め日による)に申請が必要ですし、医師の傷病手当金意見書(診断書)も必要ですので少し面倒です。(この場合の診断書作成の費用は保険適用だそうで、数百円ですみました。)
しかし、最長で1年6か月支給を受けられますし、既に傷病手当金の支給を受けていれば退職後も継続して支給されるので、大変ありがたい制度です。
5)退職に伴う失業保険の事
私の場合、いろいろな事情もあり治療に専念するべく、3月で退職を決めていました。
通常であれば、失業保険を受給するために申請するわけですが、受給の条件に「いつでも就職できる能力がある」というものがあるそうです。ということは、今回のように病気で退職し、しかも傷病手当を受給しているような状況は、条件を満たせないため失業保険を受け取る事ができないのだそうです。しかし、失業保険は退職日から1年が受給期間なので、もし治療に1年以上かかった場合、そのままにしておくと受給資格を失ってしまいます。なので、受給期間の延長手続きが必要になります。
ややこしいのですが、退職日から30日以上働く事のできない状況が続いた場合、その翌日から1か月以内に手続きをすることが必要になるようです。
6)ガン保険など
がんの多い家系だったため、かなり若い頃からガン保険などいくつかの保険に入っています。
今回はじめて保険の請求をしたのですが、いろいろと惑う事が多かったです。
気付いた事を少しメモしておきます。
・医師の診断書
病院にもよるでしょうが、保険会社用の入院証明書・診断書は作成の費用がばかになりません。私のお世話になっている病院では1通1万円以上かかりました。通院証明書など種類によって値段が変わるようです。
・入院期間
最近の保険は入院当日から保険対象になるものも多いようですが、私の場合若い頃から入っていて見直す前にこのような状況になってしまい、入院給付金の対象が5日以上の入院からというものが多く今回の入院では請求できないものがいくつかありました。
・手術給付金
特約で手術給付の付いている保険もありますが、その中にも入院期間が5日以上を伴う手術で無ければ給付対象にならないタイプもありました。
・通院給付金
特約で、特定治療通院給付金というものがありました。抗ガン剤治療のための点滴、放射線治療、ホルモン治療のための注射の場合の通院のみ通院日数に応じて給付金が支給されるものです。これは入院や手術の給付金とは別に1年ごとなど請求しやすいタイミングで請求する事が可能なのだそうです。
私は、抗ガン剤治療と放射線治療が終わった段階で一度請求し、その後ホルモン治療になる予定なので、1年ごとくらいで請求していこうと考えています。
by clovaldays_bc
| 2013-03-22 20:07
| お金の事
乳がんの記録 37歳で、、、
by clovaldays_bc
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